注: FOX F29 フォークも同じ手順で取り付けます。
FOX Racing Shox は、お持ちの自転車にFOX 32 mmフォークを取り付ける際には、資格を有する自転車専門技術者に依頼することを強くお薦めします。適切に取付けられていないフォークは大変危険で、コントロールを喪失し、重度または致命的な障害を引き起こすことがあります。FOXフォークの取り付け作業を開始する前に、このセクションのすべての内容をお読みください。
自転車から、現在取り付けられているフォークを取り外します。
古いフォークからクラウンレースを取り外します。
現在取り付けられているフォークのステアラーチューブの長さを測定します。新しいFOXフォークのステアラーチューブにも同じ測定値を使います。
測定できる既に取り付けられたフォークをお持ちでない場合、ヘッドセットの積み重ねた高さ(下のダイアグラムの中で示されます)を測定してください。ステムの高さを含めた、ヘッドセットの全ての部品を積み重ねた高さと同じ長さにステアチューブを切ってください。ステムメーカーの取り付け説明書を参照し、ステムを固定するための十分なスペースがあることを確認してください。この場合、フォークをピッタリとフィットさせるため、ステムキャップボルトがステアチューブを引き上げることができるようにする必要があります。ステムのクランプ部を十分に確保した上で少しだけ短くカットする必要があるでしょう。
注: FOX ステアラーチューブ上で使用するスペーサーの全体の高さが30mmを超えないようにします
ステアラーチューブを切断しなければならない場合は、2回長さを測定し1回で切ります。ステアラーチューブの切断中は、カッティングガイドツールを使うことをお勧めします。
警告! ステアラーに切れ目や溝がある場合は、クラウン / ステアラー / アッパーチューブアセンブリを交換する必要があります。切れ目や溝があると、ステアラーに修理不能の故障が生じて自転車のコントロールが失われ、その結果、重度または致命的な障害を引き起こすことがあります。
クラウンレースセッターを使い、クラウンの上部にクラウンレースをしっかり装着します。星状のつばがついたナットを、ナット専用のツールでステアラーチューブに、適切な深さで取り付けます(「星状つば付きナットの取り付けの深さ」を示した下図を参照してください)。
自転車にFOXフォークを取り付けます。ヘッドセットは、ヘッドセットが抵抗やゆるみのない状態で自由に回転するように調節します。
ステムクランプボルトを、ステムメーカーのトルク指定値に従って締めます。
ブレーキの使用説明書を参照しながら、ブレーキを再び取り付け、ブレーキパッドを正確に調節します。
お持ちのフォークがディスクブレーキ専用モデルの場合は、フロントディスクブレーキホースを同梱のディスクブレーキホースガイドを通して取り付けます。ディスクブレーキホースガイド部品を下図に示すように組み立てます。
M13 x 12ディスクブレーキホースガイドネジを、2.5 mmのヘクサキーレンチでトルク値が90 N-cmになるように締めます。
リニアプルブレーキ (すなわちVブレーキ) は、ブレーキポスト装備のFOX 32 mm フォークに使用できます。リニアプルブレーキをメーカーの説明書に従って取り付け調整します。地面の上でブレーキが正しく作動するかどうかテストします。FOX 32 mmフォークは、ハンガーレスローアーレッグ設計であるため、カンチレバーブレーキを使用することはできません。
FOX 32 mmフォークには、160~203 mm のローター付きディスクブレーキが使用できます。203 mmより大きいローターは使用しないでください。メーカーの明細事項に従ってディスクブレーキを取り付け、留め具をすべてトルクレンチで締めます。
注意! 重要:ディスクブレーキ・キャリパー取り付け用ボルトは、フォークに対するネジのかみ合いが、10 ~ 12 mm になるようにしてください。また、取り付け用ボルトは、メーカーの指定するトルク値で締めてください。どのような場合であっても、ディスクブレーキ・キャリパー取り付け用ボルトを、10.2 Nmを上回るトルク値で締めることがないように注意してください。
ブレーキを取り付け、自転車を走らせ、すべてのケーブルや油圧ホースがローアーレッグにしっかり固定され、フォークが圧縮しても動かないことを確認します。正しいアライメントを維持し、ずれを最小にするため、新しいディスクブレーキパッドを取り付けることをおすすめします。地面の上でブレーキが正しく作動するかどうかテストします。
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警告! ブレーキメーカーのトルク指定値に従ってキャリパーを締め付けてください。
フロントホイールの取り付け方法:クイックリリースナットがフォークドロップアウトの座ぐりに収まっているかを確認します。クイックリリースは、4つ以上の溝と合わさっている必要があります。左側のフォークレッグの前に位置し、フォークレッグに対し平行になっているレバーを使ってクイックリリースを閉じます。
FOX 32 mmフォークは、幅2.40 インチ(61 mm)までのタイヤ (例:WTB MotoRaptor 55/60、26 x 2.40インチ)に使用できます。26 x 2.30 インチ(660 mm x 66 mm)より大きなタイヤに対しては、以下の方法でクリアランスチェックを行う必要があります。
タイヤをリムに取り付けて空気を入れ、以下の3つの長さを測定します。
最大ピークタイヤ直径 = 686 mm = 27.00インチ
最大エッジタイヤ直径 = 652 mm = 25.67インチ
最大タイヤ幅 = 61 mm = 2.40インチ
FOX F29フォークは、幅2.30 インチ(58.5 mm)までのタイヤ に使用できます。29 x 2.20 インチ(735 mm x 55.8 mm)より大きなタイヤに対しては、以下の方法でクリアランスチェックを行う必要があります。26 x 2.20 インチ(660 mm x 55.8 mm)より大きなタイヤに対しては、以下の方法でクリアランスチェックを行う必要があります。
タイヤをリムに取り付けて空気を入れ、以下の3つの長さを測定します。
最大ピークタイヤ直径 = 744 mm = 29.29インチ
最大エッジタイヤ直径 =713 mm = 28.07インチ
最大タイヤ幅 58.5 mm = 2.30インチ
警告! 上記の最大値を1つでも超えるタイヤは使用しないでください。上記の最大値を超えるタイヤの使用は、重度または致命的な傷害を引き起こす原因となるので、お勧めできません。
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