FOX Racing Shox は、お持ちの自転車に36を取り付ける際には、資格を有する自転車専門技術者に依頼することを強くお薦めします。適切に取り付けられていないフォークは大変危険で、コントロールを喪失し、重度または致命的な障害を引き起こすことがあります。FOXフォークの取り付け作業を開始する前に、このセクションのすべての内容をお読みください。
自転車から、現在取り付けられているフォークを取り外します。
フォークからクラウンレースを取り外します。
現在取り付けられているフォークのステアラーチューブの長さを測定します。36ステアラーにも同じ測定値を使います。
測定できる既に取り付けられたフォークを持っていないならば、ヘッドセットの積み重ねた高さ(下でダイアグラムの中で示されます)を測定してください。ステムの高さを含めた全てのヘッドセットの積み重ねた高さと同じ長さにステアチューブを切ってください。ステムメーカーの取り付け説明書を参照し、ステムを固定するためのの十分なスペースがあるであろうということを確認してください。この場合にはフォークをピッタリとフィットさせるため、ステムキャップボルトがステアチューブを引き上げることができるようにすため、ステムのクランプ部を十分に確保した上で少しだけ短くカットする必要があるでしょう。
注意! FOX ステアラーチューブ上で使用するスペーサーの全体の高さが30mmを超えないようにします
ステムメーカーの使用説明書を参照して、ステムを締めるのに必要な長さが残っているかどうかを確認します。ステアラーチューブを切断しなければならない場合は、2回長さを測定し1回で切ります。ステアラーチューブを切る際に、カッティングガイドツールを使うことをお勧めします。
警告! ステアラーに切れ目や溝がある場合は、クラウン / ステアラー / アッパーチューブアセンブリを交換する必要があります。 切れ目や溝があると、ステアラーに修理不能の故障が生じて自転車のコントロールが失われ、その結果、重度または致命的な障害を引き起こすことがあります。
クラウンレースセッターを使い、クラウンの上部にクラウンレースをしっかり装着します。星状のつばがついたナットを、ナット専用のツールでステアラーチューブに、適切な深さで取り付けます(「星状つば付きナットの取り付けの深さ」を示した下図を参照してください)。
自転車にフォークを取り付けます。ステム、ステムキャップ、M6 ステムキャップボルトを取り付けます。ステムキャップボルトを軽く締めて、フォークが抵抗や緩みのない状態で自由に回転するようにします。
36は幅2.80 インチ(71 mm)までのタイヤに使用できます。26 x 2.60 インチ(660 mm x 66 mm)より大きなタイヤに対しては、以下の方法でクリアランスチェックを行う必要があります。
タイヤをリムに取り付けて空気を入れ、以下の3つの長さを測定します。
最大ピークタイヤ直径 = 694 mm = 27.3 インチ
最大エッジタイヤ直径 = 670 mm = 26.41 インチ
最大タイヤ幅 = 71 mm = 2.80インチ
警告! 上記の最大値を1つでも超えるタイヤは使用しないでください。 上記の最大値を超えるタイヤの使用は、重度または致命的な傷害を引き起こす原因となるので、お勧めできません。
ハンドルバーをまっすぐに設定して、ステムボルトをトルクで締める方法
自転車を地面に置いて、またがり、ハンドルバーを前輪に対してまっすぐ設定します。
ステムピンチボルトを締め、ステムメーカーのトルク指定値に従ってネジを締めます。
ハンドルバーピンチボルトが、ステムメーカーのトルク指定値に従って締められているかを、確認します。
注意! 重要:ディスクブレーキ・キャリパー取り付け用ボルトは、フォークに対するネジのかみ合いが、10 ~ 12 mm になるようにしてください。また、取り付け用ボルトは、メーカーの指定するトルク値で締めてください。どのような場合であっても、ディスクブレーキ・キャリパー取り付け用ボルトを、10.2 Nm を上回るトルク値で締めることがないように注意してください。
36は、ディスクローターサイズが160~205mmのディスクブレーキへの使用のみを前提に設計されています。 36にはXCまたはDHの機械式あるいは油圧式ブレーキシステムを使用できます。
注意! 絶対にローアーレッグを改造したり、カンチレバーリムブレーキを使用したりしないでください。
36ディスクボルトパターンは以下を使用します。
または
DHディスクブレーキシステムを、ディスクブレーキメーカーの指定に従って取り付けます。ネジやボルトはすべて、メーカーの推奨値に従って締めるようにします。
適切な取り付け手順は、ディスクブレーキ付属のマニュアルを参照します。アライメントを適切に維持し、ずれを最小にするため、新しいディスクブレーキパッドを取り付けることをおすすめします。
トレイル走行前に、平らな場所でブレーキが正しく作動するかをテストします。
ディスクブレーキホース(油圧ディスクブレーキの場合)またはブレーキケーブル収納部(機械ディスクブレーキの場合)を、キャリパーからローアーレッグの内側と付属のディスクブレーキホースガイドに通し、次頁の図のように、FOXディスクブレーキホースガイド部品を組み立てます。
ブレーキホースやブレーキケーブル収納部を正しい長さに切り、ディスクブレーキメーカーの指定に従って組み立てます。
ディスクブレーキホースガイドネジを、2.5 mmのヘクサキーレンチでトルク値が90 N-cmになるように締めます。
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