フォークの取り付け | 走行前のチェック | サグの設定 | リバウンドの調節 | フォークのロックアウト | ブローオフスレッシュホールドの調節 | 低速圧縮器の調節 | トラベル量の変更 | サービスの間隔 | 安全に関する重要な情報
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重量 |
3.74 lbs. / 1.69 kg |
トラベル量 |
5.5 in. / 140 mm |
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特徴/調節 |
低速圧縮、ロックアウト、エア スプリングプレッシャー、リバウンド |
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スプリング/ダンパー タイプ |
エア/オープンバス |
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推奨使用方法 |
マウンテン全般、クロスカントリー |
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カラー |
チタン |
次のステップに進む前に、フォークが正しく取り付けられていることを、必ず確認してください。上のリンクをクリックすると、解説ページにジャンプします。
クイックリリース レバーが正しく調節され、しっかり固定されているかチェックしてください。
石鹸と水でフォークの外側を洗浄し、柔らかな布で水分を拭き取ります。シール / アッパーチューブの接合部には直接、水を吹きかけないでください。ショックには、高圧洗浄機を使用しないでください。
損傷がないかどうか、フォークの外側全体を検査します。外側の部品に破損がある場合には、フォークを使用しないでください。この他の検査、修理に関してはお近くのディーラーあるいはFOX Racing Shoxまでご連絡ください。
ヘッドセット調節をチェックしてください。もし緩んでいる場合には、メーカーの推奨するトルク値に従ってヘッドセットを調節します。
ブレーキケーブルあるいはホースが正しく固定されているかどうかチェックします。
平らな場所で前輪と後輪のブレーキが正しく作動するかどうかチェックします。
お買上げのフォークの性能を最大限に引き出すには、サグを設定して調節する必要があります。乗り手が通常の乗車ポジションで自転車に乗った時のショックまたはフォークの圧縮量。助手が支える自転車に完全な装備を身につけた乗り手が乗った状態で測定を行うのが理想的です。フォークの場合は、アッパーチューブのひとつにジップタイを巻き付けると作業が楽に行えます。一般に、フォークのトラベル総量の15-25%にサグを設定します。
左フォークレッグ上部にある中央の青いエアキャップを外し(下図参照)、シュレーダーバルブが出るようにします。
FOX Racing Shox高圧ポンプをシュレーダーバルブに付けます。
下記のエア スプリング設定表を参照し、フォークが正しい設定になるようにFOX高圧ポンプで注入します。終了したら、ポンプを取り外します。
アッパーチューブに少し摩擦が生じるぐらいにジップタイを取り付け、フォークシールに接触するまで下方に押します。
注意して自転車に乗り、通常の乗車ポジションを取ります。フォークがかすかに圧縮するはずです。
それ以上フォークを圧縮しないように注意し、自転車から降ります。シールとジップタイの距離を測ります。これがお客様のサグです。
サグ測定値を下記のサグ設定表と照らし合わせます。
サグ値が表の値より低い場合は、ポンプのフィッティングを締め、現在の空気圧設定を書き留め、黒いブリードバルブを押してゲージ圧を5 psi下げます。必要であれば、再度サグを測り、調節します。
サグ値が表の値より高い場合は、ポンプのフィッティングを締め、現在の空気圧設定を書き留め、ポンプしてゲージ圧を5 psi上げます。必要であれば、再度サグを測り、調節します。
青いエアキャップを再び締めてから乗車します。
乗り手の体重 |
空気圧 |
56.6 kg未満 |
45 psi (3,10 bar) |
56.6 – 61.2 kg |
50 psi (3,45 bar) |
61.2 – 65.6 kg |
55 psi (3,79 bar) |
65.6 – 70.2 kg |
65 psi (4,48 bar) |
70.2 – 77.0 kg |
75 psi (5,17 bar) |
77.0 – 83.8 kg |
85 psi (5,86 bar) |
83.8 – 90.6 kg |
95 psi (6,55 bar) |
90.6 – 97.6 kg |
105 psi (7,24 bar) |
97.6 – 104.2 kg |
115 psi (7,93 bar) |
104.2 – 113 kg |
125 psi (8,62 bar) |
トラベル量 |
XC / Race FIRM |
マウンテン全般 PLUSH |
4インチ (100 mm) |
5/8インチ (15mm) |
1インチ (25mm) |
5.5インチ (140 mm) |
7/8インチ (21mm) |
1 3/8インチ (35mm) |
兆候 |
処置 |
サグが大き過ぎる状態 |
5psi単位の(+) 空気圧 |
サグが小さ過ぎる状態 |
5psi単位の(-) 空気圧 |
ボトミングが大き過ぎる状態 |
5psi単位の(+) 空気圧 |
固い乗心地、フルトラベルが有効に使われていない |
5psi単位の(-) 空気圧 |
リバウンドノブ (下図参照) は、右側のフォークレッグ上部にあり、12段階のクリック調整が可能です。リバウンドによって、圧縮後のフォークの伸張速度が制御されます。ノブを右方向時計の針のように右方向に回すとリバウンドが遅くなり、ノブを左方向に回すとリバウンドが早くなります。走行開始時にはリバウンド調節ノブを右回りに止まるまで完全に回した(フルイン)後、左回り(アウト)に6クリック回します。
ノブの設定 |
設定の説明 |
チューニングのヒント |
設定のヒント |
1 |
遅いリバウンド |
遅すぎると、フォークが沈み込み、固い乗心地となります。 |
スプリングレートまたは空気圧を増加する時には、リバウンドを遅くする必要があります。 |
6 (工場出荷時の設定) |
平均的なリバウンド |
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12 |
速いリバウンド |
速すぎると、トラクションが少なく、ホッピングが起きます。 |
スプリングレートまたは空気圧を減少する時には、リバウンドの設定を速める必要があります。 |
青色の圧縮ロックアウトレバーが、赤色のリバウンド調節ノブの下にあります。これによって、乗り手はフォークの圧縮ダンピング回路を閉じることができます。それがフォークを最大トラベル量に維持し、圧縮を防ぎます。
レバーを右方向に完全に回すと、フォークがロックアウトします。このポジションは、昇りやスプリントの際に便利ですが、乗り手の体重による沈み込みが起こります。大きな衝撃がロックアウトされたフォークに入力されたときに、フォークが“ブローオフ”します。
フォークのロックアウトは、レバーを左方向に完全に回すだけで解除されます。
注: フォークは、ロックアウトの状態になった後に、数回転することがあります。完全なロックアウトが得られた後に、フォークが引き続き3~5mm動くことがあります。これは正常な状態で、性能に影響を与えることはありません。
フォークが完全にロックアウトしていても、フォークによる衝撃吸収が望ましい場合があります。FOX フォークは、油圧式ロックアウトを使用しています。これにより、ロックアウト時でも、軽快な乗心地が得られます。しかしフォーク内の部品を保護するために、FOXフォークは強い衝撃を受けると“ブローオフ”が作動する仕組みになっています。フォークがブローオフするタイミング —スレッシュホールド—は、右フォークレッグ底部にある青色ノブで調整します。
ブローオフスレッシュホールドノブの便利な調節機能により、フォークがロックアウトポジションに保たれるので、トレイルに集中しなければならない場面でフォークの制御に気を配る必要がありません。最適なスポットを得るために数回ノブを調節しなければならない場合もありますが、一度決まれば、後はフォークをロックアウトポジションにしておくことができます。そうしておけばフォークはトレイルの衝撃(スレッシュホールド以上)に反応するものの、例えば上り坂のようにシートから腰を上げて走行するような場合には再びロックアウトの状態に戻ります(スレッシュホールド以下)。
ノブを右回りに回すとブローオフしにくくなり、左回りに回すとブローオフしやすくなります。
12クリックの調節段階があります。走行開始時には、ノブを右回りに止まるまで完全に回した後、左回りに1クリック回します。
低速圧縮ダンピングは、青いロックアウト レバーの下にある青色のベゼルリング (下図参照) を使い、8段階のクリック調節が可能です。これによってフォークの圧縮レートが制御されます。低速圧縮の調節は、ロックアウトを解除した(ロックアウトレバーを完全に左方向に回す)状態で行います。走行開始時には低速圧縮ダイヤルを左回りに止まるまで完全に回した(フルアウト)後、右回り(イン)に5クリック回します。
ノブの設定 |
設定の説明 |
チューニングのヒント |
設定のヒント |
1 |
柔らかい圧縮 |
柔らかすぎると、フォークが沈み込み、固い乗心地となります。 |
最大のホイールのトラクションとバンプに対する柔軟性柔らかすぎると、過度のブレーキダイブが起きたり、ふらつきを感じたりします。 |
5 |
平均的圧縮 |
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9 |
固い圧縮 |
硬すぎると、トラクションが少なく、ホッピングが起きます。 |
ブレーキダイブが少なく、トラベルの高い位置にフォークを保ちます。固すぎると、ルーズな状態でトラクションが弱くなります。 |
FLOATフォークのトラベル量は、内部トラベルスペーサーの位置を変えることで変更することができます。トラベル量を変更した後、乗車前にフォークが正しく作動するかどうかチェックします。フォークがぐらついたり、異常なノイズを発したりする場合には、フォークを解体してスペーサーの数と方向が正しいかどうかチェックしてください。
注: FLOATフォークは、トラベル量を減らすことはできますが、140mm以上に増やすことはできません。
26mmの6ポイントのソケット
10mmのソケット
小型ドライバー
トルクレンチ
オイル受け皿
プラスチック面のあるハンマー/マレット
ccまたはmL単位の計量容器
数量 |
部品番号 |
部品名 |
1 |
025-03-004-A |
1 qt(946 ml)ボトルのFoxサスペンション液 (7 wt) |
1 |
025-03-002-A |
5ccピローパックのFox FLOAT液 |
2 |
241-01-002-C |
クラッシュワッシャー |
1 |
803-00-078 |
32 MMカートリッジ シールキット(オプション) |
左フォークレッグ上部から青いエアキャップを外します。フォークから空気を抜きます。26㎜の六角形ソケットレンチを使って左側のトップキャップを外します。
底部のナットを10mmレンチで3、4回転させて緩めます。プラスチック面のあるハンマーでシャフト底部を軽く叩き、ローアーレッグからシャフトを取り外します。オイル受け皿にオイルを排出します。底部のナットとクラッシュワッシャーを外します。
フォークをできるだけ圧縮します。エアピストンはアッパーチューブ上部先端から25mmぐらい下に見えます。エアシャフトの底部を上方に押し、エアピストンをアッパーチューブの上部から押します。長く薄いシャフトドライバーを使ってエアシャフトの底部をローアーレッグの底部にある穴から押し上げます。
エアシャフトアセンブリをフォークから引き出します。下図を参照して適切な20 mmスペーサーを追加または取り除き、必要なトラベル量を実現します。
注: 下のトラベルスペーサーの位置関係図に示されたように、スペーサーは、負のスプリングガイドとトップアウトプレートの間にあるエアシャフトに、カチッとはまるようになっています。
エアピストンのUカップシールの表面をFOX FLOAT液で滑らかにして、エアシャフトアセンブリをアッパーチューブに再び取り付けます。下のシールの位置関係図に示されたように、U-カップ シールが正しい向きにあることを確認してください。
シャフトをフォークの底部にある穴に向けて押します。この際、底部の穴の先端まではシャフトを押さないようにしてください。
フォークを逆さにします。30ccのFOXサスペンション液を底部の穴から入れます。
エアシャフトアセンブリをシャフトが底部の穴から出てくるまで押し上げます。クラッシュワッシャーと底部のナットを取り付けます。取り付け用のトルク値は565 N-cmまでです。
フォークの右側を上にします。5ccのFOX FLOAT液をエアピストンの上部から入れます。
エアトップキャップのOリングをFOX FLOAT液で滑らかにします。
トップキャップを取り付け、18.5 N-mのトルク値で締めます。
フォークに必要な圧力になるまで空気を入れ、数回回して適切に作動しているかどうかチェックします。
青色のエアキャップを再び取り付けます。
これで完了です。走行をお楽しみください。
サスペンションチューニングのヒント | ブッシング テクノロジーおよび検査 | シールおよびフォーム リング | ノブの方向 | オイル量 | 構造検査 | ドロップアウトの厚さの検査 | トルク値 | 単位の変換 | ポンプの使用 | 安全に関する重要な情報 | サービスの間隔 | FOXへのお問い合わせ | 保証に関する情報